この記事のまとめ
- 自社運用が止まるのは、企画・編集・投稿の3か所のどれか。費用の前にここを特定する
- 外注の相場は月3〜200万円と幅が広く、金額だけを並べても比べられない
- 当社のプランはTrack A 月78,000円(税抜)、Track B 月298,000円〜(税抜)の2段
- 比べるのは「金額」対「時間単価」ではなく、金額と月に何時間かかるか
- 外注しても残るもの/内製でしか残らないものを分けてから、ハイブリッドを考える
「YouTubeを始めたものの、更新が止まって3ヶ月経った」
「外注したいけれど、自分たちでやるべきなのか判断がつかない」
検索すると出てくるのは「まずはやってみて判断しましょう」という話ばかり。
やってみた結果、止まっているから調べているわけで、その答えでは何も決まりません。
この記事では、自社運用が止まる地点の特定から、費用の比べ方、切り替えの判断基準までを順番に並べます。
自社運用が止まる3つの地点

外注するかどうかを考える前に、確かめておきたいことがあります。
それは、自分たちのチャンネルがどこで止まっているか。
止まる場所は、だいたい次の3つのどれかに収まります。
| 止まる地点 | 起きていること | 外注で解けるか |
|---|---|---|
| 企画が尽きる | 話すネタが出てこない。撮る日を決められない | 解ける(企画から任せる範囲が必要) |
| 編集に時間が溶ける | 撮影は済んでいるのに、編集待ちの素材がたまる | いちばん解けやすい |
| 投稿が途切れる | 忙しい月に1本飛び、そのまま戻らない | 解ける(進行の管理を外に出す) |
ここを飛ばして見積もりを取り始めると、話がかみ合いません。
編集で止まっている人が企画込みの提案を受けても高く感じますし、企画で止まっている人が編集だけ外注しても、素材が上がってこないので状況は変わらない。
まずは直近3ヶ月を振り返って、どこで手が止まったかを1つ選んでください。
見分け方は簡単です。
撮影していない素材が無いなら企画で止まっていますし、撮ったまま出していない素材があるなら編集で止まっている。
素材も編集も終わっているのに公開が遅れているなら、止まっているのは投稿の段です。
講座・スクールの場合、いちばん多いのは編集です。
本業の合間に編集の時間を取るのは、想像よりずっと重い作業。撮影までは勢いで進んでも、編集の待ち行列ができた時点で更新が止まります。
ただ、ここで注意してほしいのが、編集が詰まっているように見えて実は企画が止まっているケース。撮るネタが無いから撮影が入らず、結果として編集の素材も無い、という並びです。
「YouTubeが続かない」は症状の名前です。企画・編集・投稿のどこで止まったかまで降ろすと、外注すべき範囲がそのまま決まります。
費用の比べ方

YouTube運用代行の費用をまとめた behealthy.co.jpさん のコラムでは、外注費用を月3万円から200万円までのレンジで紹介しています。

60倍以上の開きがあるわけですが、これは同じ「運用代行」という言葉の中に、編集だけの受託とチャンネル丸ごとの受託が同居しているため。
金額を横に並べる前に、含まれる範囲を揃える必要があります。
| 金額の段 | おおむね含まれる範囲 |
|---|---|
| 低い段 | 編集など、工程を切り出した受託 |
| 中の段 | 企画・台本・編集・投稿までの進行 |
| 高い段 | 撮影を含むチャンネル全体の運用 |
参考までに、当社のプランはTrack Aが月78,000円(税抜)、Track Bが月298,000円〜(税抜)の2段になっています。
この2つも、質ではなく任せる範囲で分かれています。
自社でやる場合の費用は、ここでは金額に換算しません。
「代表の時給を◯円として…」という計算はよく見かけますが、その時給は誰が決めたのかという話になりますし、数字をいくらでも動かせてしまいます。
代わりに並べるのは、月に何時間かかるか。企画に何時間、撮影に何時間、編集に何時間、投稿と分析に何時間。この4つを書き出して、月の合計時間を出してください。
合計時間が出たら、判断はかなり単純になります。
その時間を毎月確保できるのか、そして、その時間を別のことに使った場合に何が起きるのか。
金額と時間を並べて眺めると、どちらが高くつくかは自分で分かるはずです。
外注しても残らないもの/内製でしか残らないもの

費用と時間だけで決めると、あとから困ることがあります。
内製と外注の違いを整理した note の記事(note.com/xcuu)や、ast-ride.com のナレッジ記事でも、判断軸として挙げられているのは金額そのものではありません。
https://ast-ride.com/knowledge/
論点になっているのは、社内に何が残るかという点です。
| 残るもの | 外注 | 内製 |
|---|---|---|
| 制作のノウハウ | 外に貯まる | 社内に貯まる |
| 受講生への温度感・言葉づかい | 伝えないと反映されない | もともと持っている |
| 出すまでのスピード | やり取りの分だけ遅くなる | 決めればすぐ出せる |
| 止まらずに続く仕組み | 進行の管理ごと任せられる | 自分の余力に左右される |
講座やスクールの場合、2行目がかなり重要になります。
受講生がどんな言葉で悩みを話すか、どこでつまずくか。これは外から見て再現するのが難しい部分で、話す内容だけは中に残しておくほうが安全です。
逆に、編集の手順やサムネイルの作り方は外に置いても困りません。
判断基準チェック

ここまでを4つの質問にまとめます。全部に答えが出れば、結論はほぼ自動的に決まります。
- 月に何時間使えるか 企画・撮影・編集・投稿の合計。書き出した時間を確保できないなら、外注の範囲を広げる
- 更新頻度を守れるか 多く出すことより、決めた頻度を切らさないことを条件にする
- 話者は誰か 代表本人なら撮影の時間だけは外注できない。別の方を立てるなら選定から相談する
- 目的は登録者か、申込か 申込なら、動画の本数より動画→LP→登録→相談の並びが先
4つ目が抜けたまま走り出すチャンネルは多いものです。
再生数が伸びているのに問い合わせが増えない、という相談はここに原因があることがほとんど。
動画は入口であって、受け皿を作らないかぎり数字は事業まで届きません。
なお、YouTubeを広告の出稿先として使うかどうかは、これとは別の判断になります。
媒体ごとの向き不向きは「スクール事業者のための広告媒体比較|Meta・Google・YouTubeどれを選ぶべきか」のYouTube広告の節を見てください。
初期は外注、軌道に乗ったら内製という着地の現実
「まず外注して、形ができたら社内に戻す」。この着地を考える方は多いのですが、実際にやるなら順番があります。
- 最初から社内に残すもの:話す内容と、誰に向けて話すかの判断
- あとから戻しやすいもの:編集、サムネイル、投稿作業
- 戻すのが難しいもの:企画の当て方と、数字を見て次を決める判断
全部を丸ごと外に出してしまうと、戻すときに何も残っていない状態になります。
一方で、全部を内製で抱えると、たいてい編集のところで詰まる。
現実的な着地は、話す内容は中、手を動かす工程は外という分け方でしょう。
戻す時期については、期限を先に切らないほうがうまくいきます。
「半年で内製化」と決めても、半年目に社内の余力があるとはかぎりません。
毎月のレポートを見ながら、戻せそうな工程が出てきたら1つずつ動かす。この進め方のほうが、途中で止まりにくいです。
もうひとつ、外注している間にやっておくと後が楽になることがあります。
それは、決まったことを自社のファイルに残しておくこと。
サムネイルの型、冒頭の入り方、タイトルの付け方、1本あたりの尺。こうした判断は、やり取りの中で自然と固まっていきます。決まった時点で自社側にも書き写しておけば、戻すときに一から作り直さずに済みます。
よくある質問
編集だけ外注するのはアリですか?
編集で止まっているなら、いちばん効きます。
ただし、企画が出てこないことが原因で止まっているなら、編集を外に出しても素材が上がってきません。
最初に挙げた3つの地点のうち、自分がどれに当てはまるかで答えが変わります。
最初の3ヶ月で何を判断すればいいですか?
登録者数の到達点を目標に置くのは、正直おすすめしません。伸び方はジャンルによって大きく違うからです。
見るとしたら、決めた頻度を切らさずに出せたか、そして動画から次の行動(LP・登録・相談)に進んだ人がいたか。
この2つが動いていれば、続ける判断はしやすくなります。
途中で内製と外注を切り替えられますか?
切り替えられます。工程ごとに線を引き直せばいいだけなので。
気をつけたいのは、切り替えのタイミングで更新が止まること。引き継ぎの月だけ本数を減らす前提で組むと、途切れずに済みます。
当社の場合も、任せる範囲は無料チャンネル診断のときに決め、月次レポートを見ながら見直すようにしています。
\ 自社か外注か、決めきれない方へ /
YouTube運用代行の内容と料金をまとめています
無料チャンネル診断 → プラン提案 → 運用開始 → 月次レポートの流れでご案内します。
まとめ
- まず、企画・編集・投稿のどこで止まったかを特定する。外注すべき範囲はそこで決まる
- 外注の相場は月3〜200万円(behealthy.co.jp のコラム)。金額の前に含まれる範囲を揃える
- 自社でやる費用は時間単価に換算せず、月に何時間かかるかで並べる
- 判断基準は4つ。使える時間/頻度を守れるか/話者は誰か/目的は登録者か申込か
- ハイブリッドにするなら、話す内容は社内に残し、手を動かす工程を外に出す
実際にどう進んだのかは「3ヶ月で20万人と1年で10万人|YouTube運用代行の事例と中身の違い」にまとめました。
まずは直近3ヶ月でかけた時間を書き出すところから始めてみてください。



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